NATO拡大「譲歩せず」 事務総長、ロシアの要求拒否
(VOVWORLD) -ストルテンベルグ氏は、NATOとウクライナの関係は「加盟30カ国とウクライナによって決定される」と強調しました。
NATOのストルテンベルグ事務総長
(写真:TTXVN)
|
北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は10日、ロシアのプーチン政権がNATOに対し、これ以上東方に加盟国を拡大しないという「法的な保証」を求めていることに関し、「自らの道を決めるという欧州の全国家が持つ権利について、譲歩はしない」と語り、拒否する姿勢を明確にしました。
ドイツのショルツ新首相との共同会見で発言しました。ロシア軍集結でウクライナ国境情勢が緊迫化する中、プーチン政権はNATOのロシア周辺での軍備増強の方が脅威だと主張しました。NATO入りを望むウクライナを加盟させないと保証するよう迫っています。
ストルテンベルグ氏は、NATOとウクライナの関係は「加盟30カ国とウクライナによって決定される」と強調しました。「ロシアが制御できる仕組みを再構築しようとするのは許せない」と非難しました。
一方、ショルツ氏は、事態打開に向けてウクライナとロシア、独、フランス4カ国による協議が「最も重要な形式だ」と指摘。改めて協議再開に意欲を示しました。
【ブリュッセル時事】